デザイン性の高いチラシ作成
- 5月11日
- 読了時間: 6分
おはようございます。FukushiVisionGroup株式会社の塚本です。
さて、本日も「THE 地域連携力」から『やってはいけない地域連携集』として”デザイン性の高いチラシ作成”をご紹介させていただきます。
先日の「無駄な飛び込み訪問」に続き、二つ目のNG行動は「デザイン性の高いチラシ」を作成することです。
地域連携活動を実施するにあたり、多くの事業所では、独自のチラシやパンフレットを作成していることでしょう。
もし、皆さんの事業所でまだチラシを作成していないのであれば、今すぐにでも作ってください。
たとえ、それが下手くそな出来であったとしても構いません。
営業活動の認識が間違っている
チラシがないという状況は、地域連携活動をするうえで、致命的だと言っても過言ではありません。
時々、「私たちは営業なんて一切していないのです」と話す経営者に出会うことがありますが、それは営業活動そのものの認識を、根本的に取り違えています。
営業活動とは、新規の問い合わせを獲得するための“何らかのアプローチ”です。
つまり、意図的な働きかけを行った結果として、一定の問い合わせや契約が生まれているのです。
何もしないまま、突然問い合わせが舞い込むことなど、現実的にはあり得ません。
ハートページに掲載することも、駅に看板広告を出すことも、地域のイベントに参加し、勉強会に顔を出し、関係者と挨拶を交わすことも、すべて立派な営業活動なのです。
チラシの重要性を理解せよ
その中でも、“たった一枚”のチラシは、地域連携活動が得意ではない専門職や、営業経験の浅い担当者、さらには新規開設したばかりの事業所にとって、非常に強力な武器となります。
なぜなら、チラシは単なる資料ではなく、「皆さんの事業所が、地域や利用者に対して、どのような価値を提供できるのか」を、端的かつ正確に伝えるための“便利ツール”だからです。
たった一枚のチラシで、地域の中における皆さんの存在を伝え、連携先の担当者の記憶に残り、そして貴重な一件の新しい問い合わせを生み出すことができます。
「ただのチラシでしょう?」と甘く見てはいけません。
チラシは、いわば事業所の「顔」です。
そして、地域のさまざまな場所で、皆さんの代わりに想いやサービスを語ってくれる、まさに「分身」とも言える重要なツールなのです。
思い出してもらえるためのツール
例えば、皆さんが地域連携活動として、連携先の事業所を訪問するとします。
その際、チラシやパンフレットを持参した場合と、何も持たずに訪問した場合、果たしてどちらが相手の記憶に残るでしょうか。
人の記憶は、新しい出来事によって次々と塗り替えられていき、重要性が低いと判断された情報は、あっという間に忘れ去られてしまいます。
皆さんが訪問時に交わした会話の内容など、残念ながら一瞬で忘れられてしまうのが現実です。
しかし、突発的に「サービスを利用したい」と思う瞬間が訪れたとき、人はふと、以前に会った人や会話を思い出します。
そのとき、もしチラシを渡していなければ、本来であれば問い合わせにつながったはずの機会を、チラシがないという理由だけで逃してしまうのです。
業者に任せると心ないチラシができる
このように大切な“分身”であるチラシだからこそ、「どうせ作るなら、カッコいいものにしよう」と意気込み、多額の費用をかけて専門のデザイン業者に依頼する経営者も少なくありません。
しかし、実はその判断こそが、今回、指摘したい大きな間違いなのです。
確かに、プロが手がけたチラシは、デザイン性に優れ、視認性も高く、完成度の高い仕上がりになるでしょう。
一見すると、非常に魅力的に見えるかもしれません。
しかし、これも残念ながら、医療・介護・福祉業界における地域連携という文脈では、逆効果になってしまうケースが非常に多いのです。
私たちのチラシの反響が高い理由
私たち福祉ビジョングループが作成するチラシの反響率が高い理由は、決してデザインの美しさだけに依存しているからではありません。
地域の状況や連携先の関心、時流の変化に合わせて、チラシの内容を毎月見直し、伝えるべき主張やメッセージを常に的確なものへと更新しているからです。
業者に丸投げして作られた“見た目だけが美しいチラシ”は、多くの場合、手に取られることもなく、そのままゴミ箱に捨てられるか、他のチラシの山に埋もれてしまいます。
なぜなら、世の中にはすでにデザイン性の高いチラシが溢れており、連携先の人たちは、それらを見慣れてしまっているからです。
さらに、洗練されすぎたデザインは、ときに「ビジネス感」や「営業臭」を強く印象づけてしまうという欠点もあります。
地域連携の現場で本当に求められているのは、その人らしい「愛」や「手づくり感」が込められたチラシなのです。
デザインは下手でも構いません。
むしろ、「一生懸命に作った」と感じられるチラシの方が、作り手の真剣さや温かさが伝わり、相手の心に残ります。
そして、ここでぜひ考えてほしいのが、そのチラシの“最終的な行き先”です。
皆さんが提供するサービスの最終的な決裁者は、利用者本人、もしくはその家族です。

地域連携で乗り越えるべき二つの壁
地域連携には、大きく分けて二つの乗り越えるべき壁があります。一つ目は連携先、そして二つ目が、決裁者である本人や家族です。
連携先であるケアマネジャー、病院の相談員、地域包括支援センターの担当者を突破することが第一関門。
その後、家族や本人の壁を突破することが最終関門です。
そう考えると、連携先の担当者は、皆さんが作成したチラシを利用者宅へ持参し、それを使ってサービスの説明やプレゼンテーションを行うことになります。
つまり、利用者本人や家族に「選ばれやすい資料」を作ることこそが、この業界における本質的なマーケティングなのです。
その視点を持つだけで、チラシの在り方は大きく変わってくるはずです。
Youtubeチャンネル「地域連携マーケティングtv.」も、ぜひご覧ください。
【次 回】やってはいけない地域連携集「営業マンに丸投げ」
FukushiVisionGroup株式会社
医療・介護・福祉経営コンサルティング
代表取締役 塚本洋介
(社会福祉士/福祉マネジメント修士)

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