現場の役割は文句ではない
はじめに
おはようございます。Fukushi Vision Group株式会社の塚本です。
ここ数日、AIを活用しながら、いくつかのアプリ開発にチャレンジしています。
コードが全く理解できない私が、なんだか意外とまともなものとして機能しているわけです。
今、開発しているのでは二つです。
1.人事評価制度を補完するアプリ
2.コンサル向けクライアント管理アプリ
評価制度は7割完成しており、あとは実装させて改善するところです。
クライアント管理も6割ほど完成しており、使いながら改良を重ねることになります。
アプリを作っていて、感じたのは、そもそもの設計が頭にないと、作ることができないということです。
世の中には様々なアプリがあります。しかし、設計者と開発者が別の場合、認識の差によって、完成物が大きく異なることがあります。
私は、AIの力を借りることで、これまで頭の中にあった設計図を徐々に作っています。
コンサルとして実践してきた中で、システムの理想が最初からあったことは、これまでの経験の賜物といえるでしょう。
皆さんもぜひ、アプリ開発にチャレンジしてみてください。
1.現場の意見は文句へと変わる
「現場」という言葉の定義は非常に難しいのですが、ここでは、利用者や患者を直接支援する専門職を指します。
彼らは常に、自分の立場から見える物事を事実として判断します。
これは決して悪いことではなく、むしろ与えられた役割を全うしようとする中で生まれる、自己主張としての「意見」です。
ただし、ときにそれが意見ではなく、不安や不満に結びついた「文句」へと変わり、ネガティブな発言に転じてしまうことがあります。
組織問題の多くは、現場職が役割の範囲を越えた主張を、不適切な状況や方法で発信することから始まることがあるのです。
2.見える化で分かった管理職への負担
先日、ある就労継続支援事業所において、グループ法人である一般社団法人 医療・介護・福祉人材マネジメント総研が実施した「プログラム×デザイン研修」で、役割認識そのものに課題があることが明らかになりました。
この研修では、参加者である現場の専門職が自ら研修タイトルを設定し、運営や支援における課題に対して「自ら考え、答えを導く」ことを成果としています。
今回設定されたテーマは、「対人関係の課題を解決し、支援の質を向上させる」でした。
このテーマをプログラムとして構築し、ホワイトペーパーで可視化していく過程で見えてきたのは、対人関係を円滑にするための機会が不足していたこと、そして、その機会づくりや問題対応の多くを管理職が一手に担っていたという実態です。
何をするにも管理職が関与し、主導し、現場支援と運営の双方を抱えていたため、その負担の大きさが可視化されて初めて明らかになりました。
3.認識の甘さが生む「役割侵入」
さらに議論を重ねる中で、より本質的な課題にたどり着きました。
それが「職員一人ひとりの役割認識の乏しさ」です。
この問題は、管理職だけの責任ではありません。事業経営責任者、すなわち経営者の責任でもあります。
採用段階で役割を明確に伝えていないこと、そして入職後の教育においてそれを十分に教えていないことが、他者への「役割侵入」を生み、コミュニケーションエラーを引き起こしているのです。
つまり、現場の専門職は、組織における「役割」の認識は弱い一方で、専門職としての「役割」認識は明確です。
その結果、専門職としての役割と、組織人としての役割を無意識に混同してしまう傾向があります。
4.組織の中の専門職
本人は「適切な仕事をしている」と考えていても、それはあくまで“支援場面における専門職”としての自己です。
“組織の一員としての専門職”としての役割まで意識できていない状態が生まれます。
現場職には、利用者・患者に最も近い立場だからこそ、現場で見えた課題や問題を拾い上げ、意見や提案として組織に上げる義務があります。
この義務を果たさなければ、どれほど現場支援に尽力していても、組織の観点からは「仕事をしていない」と評価されても、反論しにくくなります。
現場職は組織の主役であり、それを活かすのが管理職、そして意思決定と最終責任を担うのが経営職です。
組織とは、これらそれぞれの立場と役割の上に成り立っているのです。
書籍のご案内
医療・介護・福祉経営を支える専門書
THE 地域連携力(日本一の地域連携力)
THE 採用力(本物の経営とは採用力)
THE 組織力(人が生きる経営で未来を創る)
プロフィール
FukushiVisionGroup株式会社
医療・介護・福祉経営コンサルティング
塚本洋介(社会福祉士・福祉マネジメント修士)
千葉商科大学商経学部経済学科卒業
日本社会事業大学専門職大学院福祉マネジメント研究科修了
公式YouTubeチャンネル「福祉経営コンサルの豆知識」

%20(3).png)



コメント