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研修報告書の重要な意味とは

おはようございます。


Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。



本日は『研修報告書の意味』について少し考えてみたいと思います。











実はこれまで私たちが行っていた研修について、研修の感想、学べたことを含めて研修後の当日または翌日にGoogleアンケート記載してもらっていました。元々はこれらのアンケートを次回の研修に活かす為に作成していましたが・・・



しかし、お客様によっては長くて1年継続した研修でも、組織の状況や様々な事情により、研修参加者の入れ代わりが激しく、人によっては一過性となっていました。




この結果から考えると、私たちが提供してきた研修とは、果たしてなんの意味があったのか?と考えてしまうのです。









研修を実施するのには、相応の準備が必要です。

まずは研修の目的から考えなければなりませんが、組織により研修の目的が異なります。



組織によっては、施設基準や加算取得等を最大の目的に行う場合もあれば、働く人材の成長を願って研修を実施するなど、本当に様々です。




ここで、私たちなりに研修の目的には何があるか、表でまとめてみましたのでご覧ください。








このように4象限で考えた場合、整理しやすいと思います。




私の経験から、主には『成長の促進』と『課題解決』が多いように思えます。

特に、課題解決は研修を取り組むまでのスピードが求められること、そして研修を取り組んだことで明日から実践し成果を出せる可能性があることを考えると、組織として重要な目的になります。





 


今回、なぜ研修報告書が重要なのかという結論に至ったかというと、結局は研修を依頼する側の組織の目的が「曖昧」なことが多く、曖昧なまま研修を行っても身にならないと感じたからです。



また、私たちが研修の振り返りという大事な時間をGoogleアンケートフォームで簡素化したことで、その記載する時間は振り返りではなく、「暇つぶし」になっていた可能性があるのです。これは私たちの大きな反省点です。





研修にはいくつかの方法がありますが、講義というのは最も身にならないと言われています。



なので、私たちが提供するのは一過性の研修ではなくストーリー性をもった研修プログラムなのですが、参加するメンバーが毎回変わってしまっては、研修の効果や成果は半減以下になってしまいます。




ですから、本来、研修というのは特に継続性が求められる内容であれば、人の入れ代わりが少ない組織状態に実施するのが良いのです。



ただし、そうはいっても、組織の中の話で人材流出が顕著な状態でも研修を実施したい!という経営者もいるでしょう。



もしかしたら、研修を行っても人が入れ代わるかもしれない、だけども研修することで組織が変わるというメッセージにしたい!という熱い担当者がいるかもしれませんよね、





そこで考えたのが『研修報告書』です。




AIやIT技術の発達に伴い、様々なアナログなものがデジタル化したこの時代に、あえて研修報告書を書いてもらうのです。



パソコンがあれば、データとして入力し、なければ手書きで記載します。


こんなの医療・介護・福祉業界では当たり前すぎて拍子抜けしてしまったかもしれませんが、研修報告書の記載時間を研修時間内に入れ込むことで、即振り返りができると思ったのです。





以前、保育のキャリアパス研修を行いました。


そこでは、保育士さんが研修を行いながら、研修報告書を作成していました。一見、効率の良い書き方かと思いきや、研修報告書を作成することに集中してしまい、研修への参加が疎かになっていたように思えます。



だからこそ、あえて研修時間の中に最後の15分や20分、振り返りの時間を作るのです。




 



先日、障害者グループホームの営業研修を行いました。


営業研修の内容は、施設長と一緒に地域の病院や相談所を訪問する同行訪問です。




私が営業活動の手本を見せ、訪問後には内容のポイント、次回のアクション方法などを伝えましたが、どうしても結局は見ているだけ、聞いているだけなので身にならないのです。



なぜ身になってないという認識でいるかというと、訪問後のメール報告が小学生並みの内容だったからです。




これではいけない。組織がお金を出して研修を依頼しているのに、このままでは結果として”ただやるだけ”になってしまう危機感を覚えました。





そこでちょうど、先日に研修報告書を紙で提出を求めたのです。すると、まだまだ理解は浅いものの、以前よりは考えて書いているというのが分かりました。





つまり、研修報告書がなぜ重要なのか?というと、それは私たち講師側からは、受講者や参加者の理解度や認識、考えをよく把握できるからであり、受講者は考えながら記載することで内省することができ、体感を言語化することで、ひとつの経験に落とし込むことができるからなのです。




まだまだ改善の余地はありますが、一旦この研修報告書を続け、またこちらに状況をアップしたいと思います。





それでは。




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FukushiVisionGroup株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティング


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