おはようございます。
Fukushi Vision Group 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
本日からブログを再開いたします!
これまでの5ヵ月間ほどは、私が社会保険労務士の試験勉強のため、あらゆる習慣をストップさせており、ちょうど昨日に試験が終わりましたので今日から再開ということになりました!
今日のテーマは会社で働く2つの人間のタイプについてです。
皆様が働く組織では経営者や上司が望んだ仕事をできる人と、できない人がいると思いますが、それは期待する業務内容がその人のタイプと合致していないからだと考えます。
この2つのタイプというのは、主に①ルーチンタイプと②クリティカルタイプです。
組織が機能するということは、つまりは『人が機能する』という意味ですから、人の性質をどちらのタイプか見極めて、適切に仕事を割り振ることが必要なのです。
この人の性質を見極めて、適切に仕事を割り振る能力をマネジメント能力といい、そしてマネジメント業務といいます。
マネジメント業務を担う役割を持つ管理職はいるけども、マネジメント能力がなければ、その任務も果たせませんよね。
私はこれまで数十社のお客様を支援してきましたが、職員の能力や性質を確実に見極めて適切な業務分担を施しているマネジャーや管理職は見たことがありません。
逆を言えば、それほどに難しい”仕事"であるのが分かります。
さて、私が見てきたこの2つのタイプの人間がいる中で、自分がどちらのタイプなのか自己認識・自己分析できている人も実は少ないなと感じています。
それでは、この2つのタイプを具体的に解説いたします。
①のルーチンタイプは自分で考えて仕事を作る、あるいはアレンジするというより「言われたことを愚直にこなす」ことを得意としています。
つまり"作業的"ではあります。
最近のAIのように、超具体的な指示を出すことにより能力を発揮できるタイプで、期日や時間、ルールをしっかり守ってくれます。
②のクリティカルタイプは、ルーチンタイプとは逆に同じことを繰り返し愚直に行うことを苦手とし、むしろ常に変化を加えてより効率的・効果的な仕事を行うことを得意としています。
「言われたこと」に対して、一旦行いつつも、その依頼自体に疑問を感じたり、目的と合体しているか考えたりしながら、自身で試行錯誤を繰り返すのです。
このタイプの人間には比較的、肩幅のある裁量権を与えることで、意志力を持ち能力を発揮できる可能性があります。
このように書くと、②のクリティカルタイプの人間がほしい!というのが経営者からよく出る言葉だと思います。またクリティカルタイプの人間が魅力的に見え、ルーチンタイプの人間の評価が低くされてしまう傾向も、理由としては頷くところです。
しかし、考えてみてください。
全員がクリティカルタイプだとしたら、言われたことを愚直にこなすよりも、常に自分なりの考えて試行錯誤し変化ばかりを加えることで、気づけば目的から離れた場所にいる可能性があります。
仕事には、どうしても単純作業やルーチン作業の要素があることから、全員がクリティカルタイプだと、誰もこの作業をしなくなります。
実は会社に部署があるのは、その理由からなのですね。
営業部は比較的、人とのコミュニケーションを図ることを得意とした人材が集まる傍ら、事務作業が苦手、資料作成ができない人間が多くなります。
すると、苦手とする事務作業に多くの時間を費やしてしまうことで、目的としている売上アップから離れてしまいますよね。
だから営業事務がいるのです。
つまり、組織にはルーチンタイプの人間とクリティカルタイプ人間、どちらも必要なのです。
どちらも相互に支え合い、協力しながら一つの目的に向かっていることを考えると、この2つの引き合わせ不純物が入らないように融合させるのは管理職、マネジャー、経営者の仕事だということが分かりますね。
私は、お客様の組織を支援する際に、職員面談を必ず行うのは、組織の課題を現場からどう見えているかという生の声をヒアリングする事と、職員面談を通して職員の考え方、性質、仕事の姿勢を分析するためです。
組織が変化するためには、大きく構造を変える必要がありますが、そのためには職員と直接面談し私の目で判断することが重要だと思っているからです。
長い付き合いで、かつ上下関係のある経営者や上司と部下では、職員のことを素直な状態で見れなくなっています。そういう場合は、参考として捉えますが、本質は自分で見極めることにしています。
ぜひ、組織には2つのタイプの人間がいるということを理解し、その人に合った適切な立場、仕事、コミュニケーションを心がけてください。
それでは今日も一日、がんばりましょう!
FukushiVisionGroup株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティング
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