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2つのマネジメント「合理的と情緒的」

更新日:5月1日



おはようございます。



Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。


本日は『マネジメント』の2つの側面について考えていきたいと思います。


















最近読んでいる本の内容で恐縮ですが『組織開発の探究』の中に書いてある内容を紹介させていただきます。






こういった研究的な著書を読む機会というのがほとんどありませんでしたが、大学院に通うようになり、理論や根拠を中心とした著書に手をつけるようになったのは、一歩前進といったところでしょうか。








この本、実はかなり分厚く、読み始めてから約2ヵ月経っても半分程度しか進まないのです。



というのも、書いてある内容がすべて基調で、流し読みできるような内容ではないため噛みしめながら進めているのが現状です。










さて、ここには「2つのマネジメント」が紹介されています。








ひとつは「テイラーの科学的管理法」です。これを提唱したのはフレデリック・テイラー(1856年ー1915年)アメリカの経営学者です。




主に生産現場における作業を標準化して管理することによって生産性を高める「科学的管理法」を提唱しました。これをテイラーシステムと言います。





特徴としては、生産現場において工場の現場監督者として作業量と手順を作業時間を数値化し計測し、数値という根拠に基づいて設定することで生産性を高める実験を行いました。





そして今の時代の歩合制と同じように、設定されたノルマをクリアした作業員には賃金を割り増しするなどを行いました。





つまりは、作業員の作業レベルを統一化させ、無駄を省き、根拠に基づくノルマ設定をするという比較的、機械的な側面が強いマネジメント法です。









それとは反対に、組織や生産性は「非公式な人間関係」が大きな影響を与えると唱えたのがジョージ・エルトン・メイヨー(1880年-1949年)です。





メイヨーはアメリカの心理学者で人間関係論の創始者です。あの生産性が高まるのは、報酬や環境ではないことを証明したホーソン実験者の一人です。






メイヨーの研究では、賃金や作業時間、軽食の有無、部屋の温度などが作業のパフォーマンスに影響を与えることを証明しつつも、その条件を元に戻しても生産性が向上したのです。






その理由として、作業者が実験対象者に選ばれたということ、そしてそこに誇りを感じたということ、特定された作業者に仲間意識が芽生えたことなどが挙げられ、テイラーシステムの機械的側面とは反対に、より人間臭い人間的側面が要因だと考えられました。











私も経営コンサルタントとして組織と人はシステムであると捉えながらも、しかし感情的側面には配慮する必要があると考えています。



働く側からすれば、この機械的側面的な捉え方をされるのは、とても不愉快に思うと思いますが、経営者側からすれば、システム的思考を持ちつつ、状況に合わせて振り子のように人間的側面に配慮するという、中々難しいマネジメントが必要なのです。









テイラーが合理的思考なのに対して、メイヨーは情緒的思考という言い方ができると書いてあります。






私はこの2つの考え方は組織をマネジメントする立場として、非常に重要だと思っています。





感情に流されやすい医療・介護・福祉業界において、合理的思考と情緒的思考の2つの性格をあらかじめ自覚することで、よりマネジメントを前に進めることができるのではないでしょうか。






それでは。


参考著書

著書:組織開発の探究





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FukushiVisionGroup株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティング

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