おはようございます。
Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
昨日は、私が通っている社会事業大学専門職大学院の授業で『福祉会計』を学びましたので、今日は福祉会計を踏まえた上で、組織課題を数字から考えてみると題し、考察していきたいと思います。
まず「福祉会計Ⅰ」の授業では、経営者なら概ね知っているだろう基礎的な内容が出てきます。
一般企業と社会福祉法人の財務会計の違い、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の基礎的内容です。
福祉会計Ⅰでは、貸借対照表を除くPL(損益計算書)とCF(キャッシュフロー計算書)を中心に進めます。
PL(損益計算書)は、借り入れや投資、補助金などの位置的な収支を除いた一定割合の出入りがあるお金の動きを、実現主義に基づいて数値で表しています。
一方で、CF(キャッシュフロー計算書)は、発生主義として、一年間に”発生した金額”をそのまま記載します。ここの違いは言葉だけで説明するのは難しいですね。
また、会計には財務会計と管理会計が存在します。
●財務会計
財務会計は、外部の利害関係者(株主や金融機関、取引先、投資家、債権者、税務署)に決算日時点における企業の財政状態と経営成績を開示・報告するために作成します。これは義務として作成する必要があります。
●管理会計
管理会計は、経営者が経営判断をする上で必要な会計資料であり外部に提出の義務はなく自由に作成することができます。主に経営戦略を立案する際にシンプルでフォーマットも比較的自由に構成できるものです。
この福祉会計で重要なことは、数値の細かな計算ではなく、管理会計的なある意味ざっくりとした数字から”何を読み取るのか”ということです。
医療・介護・福祉事業を経営している経営者の中にも数字をどのようにたたき出すか、構成するか、作り方が不明な人から作った後に出てきた数字を読み取れない人まで多種多様です。
私は、経営判断を下すためには財務会計よりも管理会計を作成し読み取る方が重要だと考えます。
財務会計は作った時点で過去のものになりますので、結局は過去の成績を見る事しかできませんが・・・しかし、管理会計では、過去の成績を含めた未来予測まで作成することは財務会計よりはメリットです。
数値化が苦手な経営者も多い中、しかし数値が概ね8割以上の組織状態を明快に表すことができる点はいいですが、
重要なのは、すべての数字を洗い出すのではなく必要な数字をピックアップし、原因や理由を深堀することです。
正直ベースで言うならば、経営者の言葉やそこで働く職員の言葉というのは"数字なくして信用なし"となってしまうのです。数字があったうえで、定性的な情報として整合性を確かめるので、重要な意味が出てくるのです。
結論、組織課題の発見には数値と言葉、定量と定性の両方が必要ということですね。
それでは。
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FukushiVisionGroup株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティング
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