おはようございます。Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
今日、ふと20年以上前のアメリカ同時多発テロについて思い出して検索してしまいました。
あれは、旅客機がハイジャックされて、4機のうち2機が貿易センタービルに突っ込んだということで、当時は中学生であまり実感なかったですが、今こうして考えると、命の尊さを考えてしまいますね。
最近は特に、芸能人が亡くなるニュースもありますし、あき竹城さんも大腸がんで亡くなりました。人生、本当に何があるかわからないので「一生懸命生きなきゃ」と思う今日この頃です。
さて、今日は「訪問看護ステーションの看護師離職を防ぐ」についてお話します。
以前、大阪と埼玉県の訪問看護ステーションを経営されている社長様から相談いただいたことがあります。
表向きは、看護師を低コストで採用したいという相談でしたが、掘り下げるとやはり離職が多いということに行きつきます。
人を採用したい場合、大きく分けて2種類あります。
①人が離職して補充したい
②事業拡大のため増員したい
この2つの場合、②においてはポジティブ要因ですよね。しかし①についてはネガティブ要因です。
ただし、人が辞める場合の理由にも2つあります。
③防せげない理由
④防げる理由
防げない理由とは、引っ越しや転勤、病気や介護などで、離職する場合です。防げる理由は、人間関係、待遇、給与、働き方、業務負担等があります。
これらは社内で検討し、改善することが可能です。
訪問看護ステーションに限らず、在宅訪問系のサービスを提供している事業は、社内でコミュニケーションを図ることが大変難しい業種です。
今のコロナの時代では、直行直帰という働き方も主流となっています。
ですが、どうしても人を採用すると、付きまとうのは「マネジメント」です。つまり管理です。
人間は、寂しい生き物です。看護師のように以前、病棟でチームワークで働いていた仕事をしていれば、訪問看護ステーションの孤独さを感じずにはいられません。
全員がそうではありませんが、人それぞれ相性があります。訪問看護師のように、希少な職種であれば、人に合わせて働き方を変えるのも必要かもしれません。
業務効率を考えると、直行直帰が良い方法ですが、看護師のモチベーション、管理、コミュニケーション、後々の離職を考えると、週1回でも事務所に集まる日を強制的に設けて、会議や話し合い、お昼を一緒に食べる機会をつくることをおすすめします。
人間は機械ではありません。
経営者が効率を考えれば、社内は機械的になります。そこに感情は入りませんが、感情の出し入れのタイミングや程度を調整できなければ、最終的にはご利用者に質の高い看護サービスを提供できません。
機械的になる部分とそうでない部分を、しっかり分割して考えましょう。
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