おはようございます。
Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
本日は、とある大手企業のコンサルタント会社の役員の方から、組織開発についての講義を受けたのでシェアするとともに、持論展開、そして反論も交えながら考えたいと思います。
結論から言いますと、やはりコンサル出身の方の講義はコンサルっぽいなと思いました。
また、良かったか?悪かったか?の2択で聞かれれば、どちらもある!と感じております。
まず、良かった点からお話します。
同じような仕事柄、大企業のコンサルタント会社の役員が講義する内容について、確かに新しい発見があったと思いました。
ひとつは、新しいワードを知れたことです。組織開発のメインストリートの話ではなかったのですが、組織開発をする上で重要な人間関係や職場状況の”心理的安全性”の別名として「チーミング」があるそうです。
言葉はただの言葉遊びですが、こういう言葉を知る機会をいただけたのは良かったです。
2つめに、同じ医療・介護・福祉業界の支援をしている方と自分たちを比較できたことは良かったです。
どの程度、考え方に差があるのか、どの程度の研修内容なのか、外部コンサルタントの話を聞く機会は中々ありませんから、自分たちの”位置”を知れたのは良かったと思いました。
悪かった点についてお話します。まずは講義の全体像と私たちがこの講義で何を得るのか、講師として、何を得てほしいのか提示がなかったことは残念でした。
また講義の内容として、組織開発と言いながらも講師としての組織開発の定義がなされてなかったこと、つまり”答えはありません”と一言で終わってしまったのは、少しもったいないかと思いました。
組織開発の定義について、確かに難しい言葉で、様々な人が様々な「解」を出しているので正解はないものの「講師のお考えは?」と問いたくなる内容でした。
さらに講義の中ではティール組織の難しい説明があったり、講師の経験則や著書の内容をただ紹介するような内容だったため、もう少し持論が欲しかったところです。
さて、では昨日の講義を受けて私なりに組織開発を定義したいと思います。
以前にも、当ブログにおいて組織開発を定義しましたが、どのように定義したかすっかり忘却の彼方ですので・・・
話を聞きながら、ある程度整理できたのは非常に良かったです。
組織開発とは・・
”組織を時代に合わせて機能させるための改革である”
その心は・・・
人材育成×フォーマット設定である!
人材育成は、読んで字のごとく人を育てることです。
フォーマット設定とは、組織の構造づくりとルール設定を意味します。
組織開発の中心は、この「人」と「フォーマット」に託されているのではないかと持論として考えました。
組織は目的を果たすために集められた、2名以上の役割をもった人が集まった集団を言います。
つまり、組織=人材となるわけです。
そして、時代に合わせて組織が機能するには「人材育成」が欠かせません。有象無象の様々な価値観を併せ持った人間が集まり事を成すのです。
この多様な価値観をもった人間が、最終的に「自律」することが組織の中における人材育成の目的ですが、それが100%達成できている組織は皆無でしょう。
もちろん、瞬間風速的に達成できるタイミングはあるものの持続性はないと思います。
そこで、組織構造とルール設定が必要になるのです。
ここで言う重要な構造とは”待遇と適正な人員配置"です。昨日の講義ではまさに人材配置について機械的でシステム的な時代は終わったと言っていました。確かに中原淳先生の”組織の探究”には書かれていましたので、その通り話しただけだと思いますが・・・・
今のところ、私はこの機械的←→人間的のバランスでいうならば、6:4だと考えています。
人が機能するには、働く人材の管理、マネジメントが必要です。私たち人間は機械ではありませんから、1日1日の状態や生活の変化も出てくるのです。
そう考えると配慮やケアは重要なミッションなのです。
ただ、組織の成長サイクル(創業期・成長期・成熟期・衰退期)に合わせて割合は変化すると思います。
昨日の講義に関してはやや批判的ではありますが、それも含めて学びを深められたのは良かったです。
皆さんの組織ではいかがでしょうか。
組織開発、難しかったですよね。
それでは。
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