おはようございます。
医療・介護・福祉経営コンサルティング Fukushi Vision Group株式会社の塚本です。
本日は『組織内分裂が発生する理由』について記載したいと思います。
医療・介護・福祉事業においては基本的には、どんな業種も『チームワーク』を重視していることから、組織内の部署同士の分裂状況は、運営上、大きな課題となっています。
皆様が所属する組織、あるいは経営する組織の中で組織内分裂は全くないと言えるでしょうか?
さて、私が過去に見てきた組織内分裂というのは、冒頭にも伝えたとおり”部署同士”が多く見受けられます。
また、直近では経営側と現場側、経営と現場という立場の違いから組織内分裂を起こしている事例もあります。
結論から申し上げると、組織内分裂を発生させてしまう理由は2つあると考えています。
結論①:マネジメント力の欠落
組織内分裂を起こしてしまうのは、部署のリーダー、あるいは組織のリーダーのマネジメント力が欠落しているからと考えられます。
つまり、統制がとれていないということです。
ルールも然り、意思統一も然り、業務管理も然り、あらゆる管理が煩雑になり自分たちの視野・視点・視座の見える範囲だけで仕事を行っていると、組織内分裂は発生しやすくなります。
結論②:コミュニケーションの断絶
これは比較的想像がつきやすいと思いますが、そもそも部署内・部署同士で連携がとれいないことが原因です。
しかし、その根本はコミュニケーションが取れていないという集団組織で働く上で欠かせない要素が断絶されていることです。
これもお互いが自分たちの視野でしか仕事ができていないという事ですから、他部署の動きが見えていないのです。
そのうち、自分たちの殻に閉じこもり、自分たちさえ良ければいいという自分勝手な考えで仕事をするので、他者との連携など意識せず、徐々に会話が減り、挨拶もなくなり、最終的には個人商店の誕生ということです。
私はこれまで、経営が悪化しているという医療・介護・福祉の組織を多く見てきましたが、その要因のほとんどはこの2つでした。
特に「コミュニケーション断絶」は組織で仕事をする上で、生産性を向上させる上では重要な要素となるので、自己認識できているならば早めに手を打っておきたいですね。
組織内分裂をしている組織の職員にインタビューすると、必ずと言っていいほど他者の責任論の話が出てきます。
つまり、他責思考等ということです。
現場同士も、経営と現場という立場でも同じです。
常に他責思考というな非常にもったいない考え方です。そして他責思考の人に多いのは『感謝の念』が欠けていることです。
私が常々、お客様に伝えていることは「組織はひとりでは成り立たない」ということです。
経営者がいるから、仕事があり、仕事があるからクライエントがおり、そして従業員がいるから組織として成り立っているわけです。
つまり、組織内分裂の現象には、他の存在が与えている影響について全く無視されている状況が発生しているのです。
医療・介護・福祉業界に限りませんが、よく事務職の価値や評価が低い組織があります。
しかし、よく考えてみてください。
誰がレセプト請求を行っているのか?
誰が電話受けているのか?
誰がお金を振り込みにいっているのか?
誰が社内の清掃を行っているのか?
その時間を看護師や介護職がやらないことで、自分たちの仕事の時間を確保できているわけです。
経営者も同じです。
従業員がいるから、自分の時間を確保し、他に専念できるのです。
給料というのは、その仕事の重要性×供給量×希少性で決まります。
事務員の給料が低く、看護師の給料が高いのはこの計算式で決まります。
重要度はどれも同じです。なぜならすべては役割方式で組織は成り立っているからです。
振り返ってみれば、組織内で軋轢を生み、組織内分裂を起こす必要などないのです。
目的は皆一緒であり、進むべき方向性は決まっていますからね。
ぜひ改めて、このような考え方を試してください。
自分の仕事の成果は、自分だけの力量で生まれたものではないことが、心から体感的に理解できるはずです。
それでは、今日も一日がんばりましょう!
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FukushiVisionGroup株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティング
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