おはようございます。
Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
本日は「社員教育で最も重要なのは意識改革か?」というテーマでお話いたします。
こういった社員教育で重要なテーマについての論文を調べたことはなく、ほぼ経験則と勘に頼った内容になってしまい、恐縮です。
今度、しっかりと調べておきます。
どういった感じで調べればいいのでしょうかね・・・
例えば「仕事においてパフォーマンスが高い人の共通点調査?」とかですかね。
結構おもしろそうなのでやってみたいですね。
なぜ意識改革が重要か?
と思ったのは、現在、とある特別養護老人ホームに対して継続的に社員研修を行っているフィードバックを行った結果、得られた成果として”社員の意識が大幅に変わった”ということが明らかになったからです。
これは私と経営者が考えていたものとは、異なり副産物的に得られた成果だったのです。
今回、社員研修を行う理由として、経営者と現場社員の考え方乖離が激しく、また特別養護老人ホームのスタッフはこれまで、研修というものをまともに受けたことがなく、とにかく学ぶ機会が少ない。考え方が幼稚であるという、比較的ざっくりとした課題がありました。
そのため、正直、どんな研修をすべきなのか相当悩みましたが、介護技術的なことではなく、むしろ考えない社員に対して、自分で考える機会を与え、何か課題に直面した時に考えて答えをだせるようにする、など『考える』ことをできるようにすることが目的となりました。
つまり、研修内容は『考えることを中心』としてプログラム設計となっており、かつテーマは良くあるような「伝え方」「成果の考え方」「仕事の考え方」など技術的な内容は含まれていません。
考えることができるようにする、思考停止にならないように常に様々なことを考えることが、今回の研修の目的です。
どのあたりで、社員の意識が変わったのか?という点において説明します。
もっとも大きな成果として、業務日報に記載する内容量が増え、ヒヤリハットなどの本人なりの気づきが深く記載されるようになったことです。
これは、もちろん、全員ではありません。
これまで、上司からの指摘によって業務日報にヒヤリハットや気づきを書くことはあったものの、写真まで添付し、自分から送ってきた社員はいなかった・・・というくらい大きな変化となりました。
皆さんは、たかが業務日報?と思うかもしれませんが、業務日報はとても重要です。
現場に張り付いていない経営者からすれば、社員の業務内容を把握し、課題を発見、社員一人一人への問題や気づきを得るには、十分必要なツールなのです。
そしてもう一つ、研修を始めてから外部研修に違和感と多少の反発を持っていた社員が、研修が楽しいと話していたこと。
そして、その社員は仕事に対してあまり協力的ではなかったものの、最近になって、自分ができることを積極的に行うようになったとのこと。
つまり研修がきっかけとなり、もちろん様々な複合的要素があったと思いますが、積極性が覚醒したとのことでした。
そう考えると、「ロミンガーの法則」はもしかしたら間違ってないか?と思ってしまいました。
【ロミンガーの法則】
米国のリーダーシップ研究機関であるロミンガー社が、様々な経営者を対象に、何がリーダーとしての成長に役に立ったのかを調査したところ、「経験」が70%、他者からの「教育」が20%、そして、「研修」は10%となった。
経験、他者からの教育、研修は、内容と対象者によって異なるため、一概に10%とは言えないですよね。
これについては、いつか反論文として出していきたいです!
環境要因もありそうですしね・・・
医療・介護・福祉業界では、アンケートの結果からも言えますが、おおよそ『テクニカルスキル』が多いのです。
それはきっと、患者や利用者の身体的安全性を守るためというのが先にあるからだと思いますが・・・
私が思うに、どんな素晴らしい研修も、テクニカルスキルも含めて、それを扱う人の心次第では、良くも悪くもなるというのが結論です。
だからこそ、意識改革が社員教育の中で最も重要なのではないか?と考えました。
それでは。
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