おはようございます。
Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
9月も後半になりまして、そろそろ大学院の疲れが出始めたころです。しかしながら、日々学び続けるというのはいいものですね。
一方的な学びよりも、意見を交わしながらお互いの脳を刺激し合うのことが、何よりも充実できるなと思う今日この頃です。
さて、本日は『相手の立場になり言葉を選ぶ』というお話をさせていただきます。
人材育成プログラムの中には、必ずと言っていいほど『伝え方』に関するコンテンツが入っていませんか。
それほど、人材育成、人材教育には『言葉のチョイス』というのが大切なのです。
人が人に物事を伝える際、伝える側は自分の持っている知識や経験がフルに活用された状態で話しますが、聞く側が同じ知識と経験を持っているとは限らない為、そこで”コミュニケーションエラー"が起きてしまいます。
相手に合わせて言葉を選ぶとは、相手の経験や価値観、能力を把握したうえで、どうしたら伝わるかな?ということを第一に考えてアクションしなければなりません。
ひとつ、私が通っている大学院で面白い事例があったので共有します。
大学院では、卒業に向けて実践研究を行っている真っただ中です。
私も、人材育成をテーマに研究を行い、来週の中間報告の準備をしているところですが・・仕事との両立に苦労しています・・
大学院のゼミでは、各々が研究した内容を日々、話し合っています。
その中で、とあるゼミ生が『エンパシー』という言葉を多用し、発表用のプレゼンテーション資料に入れています。
私よりも人生経験豊富な先輩なので、リスペクトしつつ、話していきます。
エンパシーとは、つまり共感力です。
パワーポイントの資料には実践研究で行ったマトリクスの中に、横軸にエンパシー、縦軸にエンパワメントとの表になっており、これらを用いて中間報告に挑むことになります。
私はエンパシーという言葉が聞きなれず、またエンパワメントは良く聞きますが、じゃあ一言で何?と言われると意外と答えられないものです。
研究の報告は、何のためにするのか?というのを考えれば、自分の省察もそうですが基本的には相手に伝えるものになりますから、やはり伝え方を考えなければなりません。
そう考えると、同期の大学院生の中にどれだけ「エンパシー」という言葉を聞きなれているひとがいるでしょうか。
医療・介護・福祉の専門職の集まりなので、ゼロではありませんが少ない発表時間と質疑応答も含めると、理解してもらうには時間がかかりそうですよね。
何度か、共感力にしてはどうですか?と提案しましたが断固拒否されてしまいました(笑)
結果的にはご本人が決める事なので問題ありませんが、これが組織で仕事を行うとなればどうでしょうか?
組織には目的があり、それぞれ目標があり行動しています。
医療・介護・福祉で最も大切なのは、チームワークということを考えれば円滑なコミュニケーションがより早い支援につながることも考えられるわけです。
自分の価値観だけで行動していては、円滑なコミュニケーションは生まれませんから、日頃から相手に合わせて『言葉をチョイス』することは、習慣づけたほうがよさそうです。
今、自分が行っていることは「何のためか?」
常に自問自答すると、伝え方やコミュニケーションのやり方が変わってくると思いました。
それでは。
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FukushiVisionGroup株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティング
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