意味のない朝礼を破壊せよ!『訪問医療マッサージ』
おはようございます。医療・介護・福祉経営コンサルティング SELPFULJAPAN合同会社の塚本です。
今日は12月31日です。今日で2022年が終了します。なんだか、そんな気がしないのは私だけでしょうか。いつもと変わらない日常です。
なぜなら、今日も朝からマクドナルドです。弊社は1月4日まで年末年始休暇となりますが、私の日々のルーティンは変わりません。
1日1日大切にしたいと思う今日この頃です。
さて、今日は訪問医療マッサージ会社による「朝礼」についてお話していきます。
実は以前、創業10年以上の訪問医療マッサージ会社のご支援をしていました。そこでは退職が相次ぎ、創業10年にもかかわらず一人を除いて、最長勤務が2年という短さでした。
従業員も15人ほどいて、事務・営業も配置しているので、体制としてはしっかりしています。
しかし、コロナの影響もあり年々、新規問合せが減り、利用者が減り、売上は減少する一方です。
理由はいくつかありますが、基本的には経営者である代表施術者が「人の話を聞かない」ことにありました。とても感情的であり、自分の意にそぐわないことは一蹴してしまう体質に、従業員が疲れて果てているということです。
ただ、これだけであれば普通のワンマン社長です。
事業の発展段階では、ワンマン社長でもいいと思います。事業には判断スピードが非常に重要です。
離職が相次ぐなかで、社長は日創研と倫理法人会という経営者交流?勉強会?の会員になり、経営者としての考えを育成しなければと、始めました。
これは、成長を重んじる経営者としては、すばらしい考え方です。
学ぶ意欲のある経営者と一緒に事業を進めることは、とても嬉しいことです。私が人材支援、営業支援をしていく中で、新しく入社した社員も含め、実は1年以内に3名退職しました。
要因は様々ありますが、その時、私が社長に伝えたのは『日創研』と『倫理法人会』を辞めてほしいということです。
実は、社長は日創研や倫理法人会に参加して学びを得ていたのではなく、そこに参加している自分に酔いしれ、地位をを手に入れたいがために、社内を顧みずに外部活動に勤しんでいたからです。
また、それらから得た情報誌に基づき、形式的な朝礼を2年も実践し、貴重な朝の時間を無駄にしていました。
私は決して、日創研や倫理法人会が無駄であると言っているのではありません。
それらを活かすための能力が、参加者には必要であって、目的を自分の居心地の良い居場所にすり替えてはいけないということです。
またどんなに素晴らしい内容でも、万能薬はないということを理解し、それらをどのように社内に落とし込むか?試行錯誤が必要です。
ヒントを得て、活用せよ!
ということです。
朝礼は重要です。しかし朝礼のやり方をどうするか?しっかり考えなければなりません。
無理やり発表させて、意見を言わせて、心にもない偽善的な声になんの意味があるでしょうか。
それなら、組織の課題であるコミュニケーション強化に時間を注ぐなど、有効活用してほしいものです。
世の中には、様々素晴らしい考え方やツールが存在し、古より伝えられてきました。
今あるものは、9割以上がかつて存在したものを現代風にリメイクしています。
そんなすばらしい道具の使い方を経営者は学ぶ必要があります。
どんなに素晴らしい勉強会に参加しても、気づかないうちに目的がすり替わり、本来、解決すべき離職率減少は、2年経っても変わらない。変わってないことに気づかず、数年無駄にする前に、変わっていない原因を探り、変化と行動を繰り返すべきではないでしょうか。
