おはようございます。 Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
今日のテーマは、「人材育成とは何か?」です。これは我々が常に念頭に置くべき根本的な問いであり、それについて深く考えてみたいと思います。
最近、私がはっきりと定義をつけられるようになったのは、「人材教育」と「人材育成」の違いです。皆さんもこれについて、自分なりの説明ができるでしょうか?
私自身はこの二つの違いを、「時間」と「成長性」の2つの観点から理解することにしました。
まず、「時間」の観点から見た人材教育は、短期間や単発的なものであると私は理解しています。ここでは特定の仕事を習得するための業務的な教育の考え方が強く反映されています。
人材教育は、教える側がある程度の答えを持っていることが前提となります。それが社会的に正しいことであるかは別として、その答えを伝えることで学び手が知識を習得することが目的となっています。
そのため、人材教育の観点から見れば、人間の成長性を強く求めることはなく、主に特定の役割を果たすことが重視されます。
次に、「人材育成」について考えてみましょう。人材教育とは違い、時間的な観点で見ると、これは長期間にわたるもので、具体的なゴールはないと考えられます。
そして、人材教育が業務的要素が強いのに対して、人材育成は人材教育の要素を含みつつも、人間として、社会人として生き抜くための人間的な要素が強く反映されています。
つまり、人材育成を行う組織は、従業員一人一人の人間性を高め、考え方を成長させ、組織内だけでなく組織外でも活躍できることを期待しています。
この視点から見ると、組織内での活動に主眼を置くのが人材教育であり、組織外も視野に入れるのが人材育成となります。このように理解すれば、意外と分かりやすいのではないでしょうか。
自衛隊や警察学校の教育の場では、卒業後に具体的な職務を遂行できるように、専門的な教育が施されます。
これを人材育成の視点から見ると、単に自衛隊員や警察官としての職務を遂行するだけでなく、その職務を超えて、一人の人間、一人の社会人としての思考が求められます。
看護学校や介護福祉士の資格を取る学校でも同様です。そこでは一定の知識や技術が教えられますが、それは人材教育の一環です。
一方、答えのない問いに対しても解答を導き出す能力を育てるのが人材育成です。
私がクライアントに対して行っている社内研修は、この人材育成の要素を重視しています。
つまり、ただ組織の意図通りの「兵隊」を作るのではなく、従業員がそれぞれの人生を最善に生きることができるように、広い視野を持ち、長期的な視点で研修資料を作成しています。
ただ教えるだけであれば、グループワークなどは必要ないでしょう。
しかし、考えて発見し、自ら学ぶという経験学習モデルに近い形で、状況に合わせて最善の判断を下せる能力を育てることが、人間にとって本当に大切なのではないでしょうか。
現在、当法人では「人材育成ツール」の開発を進めております。そのコンセプトは「体験からの成長」です。完成次第、再度ご報告いたします。
それでは、本日はこれで終わりにさせていただきます。
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