おはようございます。
Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
本日は『つるカフェ市民講座』へ参加した感想についてお話したいと思います。

先週の日曜日、私が通っている社会事業大学大学院の教授が開催している栃木県の下野市(しもつけし)で定期的に開催されている『つるカフェ市民講座』に参加してきました。
まず、下野市(しもつけし)って皆さん読めましたか?私は全くわからなかったです。車で行きましたが、長閑で住みやすそうな町でしたね。
埼玉自治医大病院もあり、インフラも整っていて、自然環境も豊ですばらしい。
つるカフェ市民講座は今回で第12回だそうです。
結論から申し上げると、大変勉強になったという感じです。そして内容について意味不明なことも多々ありましたが、これはこれで腹を抱えて楽しめました(笑)
市民講座というのは各市町村、または医療機関や介護施設が中心となって開催しており、私が病院経営コンサルタント時代も、赤十字病院や大学病院が開催していたと記憶しています。
その内容のほとんどは、普段、あまり話を聞けないような病院長との対話の時間があったり、特別な講義、またはリハビリ科を中心とした生活リハビリ、予防体操など、比較的どこも同じような内容をやっております。
しかし、今回のつるカフェ市民講座は違いました。そういった常識的な内容から逸脱し、ひとつのテーマを掲げ、そのテーマにそった様々な寸劇、歌、ダンスが入交る世にも奇妙で、見ごたえのある内容でした。
そもそも、つるカフェとは社会事業大学大学院教授であり、つるかめ診療所の副所長と所長の在宅医夫婦が、地域医療を良くすることを掲げ、始まったと聞いています。市民講座は12回目ですが、市民講座ほど大きくなイベントは、すでに100回に到達したとのことです。
今回、つるカフェ市民講座のテーマは『意思決定』です。
大阪にある小劇団とそれを監督する2名の在宅医が中心に、最初は寸劇をしながら”急変による本人の意思決定”について訴えました。
簡略しますと、親族、家族、家政婦、第二妻など比較的裕福な家のたこやき大好きおじいちゃんが、たこ焼きを食べて詰まらせ入院し、認知症発症、そして経管栄養になってしまったという内容です。
そこから、家族の中で経管栄養のまま、長生きさせるのか?それとも認知症で判断能力がないけど本人の意思を尊重させるのか?
この2択について家族で意見が争うことになります。
最終的には、本人の意思決定能力がなくなる前に書いた「事前指示書」があり、経管栄養はしない、第二妻に任せるとの記載があったので、ことなく終えたというストーリーです。
その後、有名な歌の替え歌が3曲、意思決定をテーマにした歌詞に変更して、看護師や介護職などの専門職が、衣装を身にまとい全力で歌うという内容でした。
他にも、在宅医がピアノを弾いたり、コントをしたり、教授が白塗りで奇妙な踊りをしたりと、盛沢山の内容であっという間の3時間でした。
会場は自治医科大学附属病院の講堂で、600名ほどの先に100名ほど見に来ていました。
今回、つるカフェ市民講座に参加させていただきまして、私なりに所感を述べたいと思います。
大前提として、こういった奇抜な取り組みについて、深く関心しましたし、考えさせられるものがありましたので、とても楽しませてもらいました。
一方で、『意思決定』に関して言えば、在宅医療を提供する専門職の意図が反映しすぎているかなと思いました。
つまり、経管栄養で延命するかどうかについて、在宅医療側としてそれは、させたくないようねという意図を感じたということです。
劇中でもありましたが、最終的な意思決定は本人であり、本人が事前指示書がなければ結局は、家族の意向が反映されます。
延命はしなくていいよね・・・というのは私も基本的に賛成ですが、なんとか生きてほしいという家族の意思が反映される場合もあります。
そういう意味では、事前指示書がないパターンで、家族のエゴからとにかく生きてほしいと経管栄養が継続された内容も見てみたいなと思いました。
あとは、意思決定する過程をもう少し詳しく描いてもらえると、まったく知らない人でもわかりやすかいなと、思った次第です。
そのほか、意味不明な内容もたくさんありましたが、それはそれで地域性とか出演者の方々が生き生きとされている姿とか、とても好感が持てる内容でした。
理解できない点が多かったのは、私の勉強不足もあるので、次回も参加し理解を深められるようにしたいと思います。
それでは。
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