おはようございます。
Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
本日は『訪問看護ステーション新規開設で注意すること』について私見ではありますが、経営的観点を含めてお話できればと思います。
今回は訪問看護ステーションの新規開設時の注意点ですが、訪問看護ステーションに関わらず、すべての事業、ビジネスに共通する大切なことは、結論として”資金繰り”です。
何をいまさら・・・と分かっている方もいらっしゃると思いますが、実は非常に大事なことなのです。
以前、私は当ブログにおいてお金も大事だが、想いが大切だ!と言い放ったことがあります。
それも当然大事なことなのですが、やはり先立つものは・・・ということで資本主義の世の中で生き抜くには、資金というのは本当に大切なのです。
訪問看護ステーションを新規で開設する場合のほとんどは、病棟で働いていた病院の看護部長、看護副部長、あるいは訪問看護ステーションで働いた経験のある看護師が、新たな門出として地域医療、地域介護を良くするために経営を始めます。
つまり、誰でもみんな”初めての経営者”なのです。
これまでは、雇用されている立場として、そして専門職として自分の給与と生活、患者や利用者へ視点を合わせればよかったのですが・・・
経営者としてデビューすると、先立つものの重要性が本当によく分かるのです。
訪問看護ステーションを新規で立ち上げる場合は、最初に500万円から1000万円を政策金融公庫から融資を受けることができます。概ね1000万円は可能です。
最も注意すべきなのは、新規立ち上げ時に融資されるこの1000万の使い道なのです。ここが最も重要です。
なぜなら、訪問看護ステーションの集客は思ったよりも苦戦することが多いからです。開業すれば自動的に集客できることなく、自らが経験のない営業活動を実施しなければならず、途中で挫折する人も多いのです。
また、訪問看護ステーションで利用者を獲得しても、国保連に請求して実際に収入を得るのは、請求の2か月後なので、2ヵ月間は無収入なのです。
例えば、こんな感じです。
開業:4月
営業:4月、5月、6月
契約:7月
収入:9月
これです!4月に開業して、3ヵ月間の営業活動を経て7月に契約しても、収入が入るのは5か月後の9月なのです。
ということは、最低でも6ヵ月間の運転資金が必要になります。
管理者 :40万
訪問看護師:30万
訪問看護師:30万
家賃 :5万
車リース :6万(リース)
光熱費 :1万
合計 :112万円(1ヵ月あたり)
112万円×6ヵ月=672万円です!
さらに初期費用として、敷金やネット接続、システム利用料なども含めると6ヵ月間で700万円は必要です・・・
6か月後には融資の返済も始まりますから、無収入で運営できるのは8カ月程度ですね。
どうでしょう。
想いも重要ですが、やはり先立つものは資金です。
最初にどれだけ節約するかによって、経営継続の命にかかわるのです。
訪問看護ステーション新規開設の注意点は、改めて”資金繰り”なのです!!
ぜひ参考にしてください。
それでは。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
FukushiVisionGroup株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティング
1.営業の右腕(営業支援)
2.人事の左腕(人材支援)
3.組織の知恵(組織強化支援)
ご相談はこちら↓
070-1527-2565
Comments