おはようございます。
Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
本日は『管理職と一般職の大きな違い ケアマネジャー編』についてお話していきます。
先日、私が通っている大学院にて実践研究の進捗報告会がありました。
その中で、同期である居宅介護支援事業所のケアマネジャー2名、50代女性と40代男性のちょっとしたバトルが興味深かったので、その内容を記載いたします。
先日の報告会では、夏休み期間中にそれぞれがどこまで、研究を進めたかという発表を行いました。約25名が、それぞれの進捗を報告し合い意見をもらい、さらに改善を進めるといったものです。
私も、もちろん報告をしました。
本題に入る前に、私の報告反省を振り返るならば、目立ったのは誤字脱字と目的を記載忘れたことです。あとは、人材育成に関する先行研究はやはり必要だと思ったこと、そして何か理論に当てはめることで、より根拠に基づいた内容になるかなと思いました。
やはり、いろんな方の発表を聞いていると、参考になる内容が多いです。
まだまだ勉強不足を実感した次第です。
さて、ここから本題です。
2人はケアマネジャーですが、二人の違いをまずはおさらいします。
☑50代女性 ケアマネジャー、管理職
2名の居宅介護支援事業所
☑40代男性 ケアマネジャー、一般職
数名の居宅介護支援事業所
正直、お二人の詳細はよくわかりませんが、大きな違いは管理職と一般職というところでしょうか。
今回の論点は、40代男性ケアマネジャーが発表した居宅介護支援事業所のケアマネジャーの専門性について「ケアマネジャーの仕事はサービスにつなぐことではない」と放ってしまったことでした。
その心は、40代ケアマネジャーの後輩が、ケアマネジャーの仕事はとにかくサービスに繋ぐことだと誤解していたからだそうです。
そこにもやもやを感じたということが出発のようでした。
そこに50代女性ケアマネジャー管理職は「サービスにつながないと、事業所の運営ができない」ということを提言したのです。
これは至極全うで、現実的な意見ですね。
おそらく40代男性ケアマネジャーの伝え方、あるいは資料への書き方が問題だったかなと・・・彼も実際はサービスにつないでいるわけですから、必要性はわかりつつも、今回強調したい内容は、そうではなかったということだと思います。
ただし、ここで大きな違いは「想いと理想」と「現実」の対比ですかね。
これ、実はよくあることですが、現場の人間というのは、特に事業所の経営収支を見てない人は「想いと理想」に走る傾向があるのです。
ただし、それは悪いことではなく”思考の役割分担”なのだと思います。
この思考の役割分担が、時として事業所内を混乱させることは間違いないのですが・・・
管理職である彼女からしたら、現実問題、理想通りにはいかないよ!と言いたいのです。
それはその通り、社会福祉法人であろうと、株式会社であろうと、ボランティアで事業をやっていなければ現実的な経営から目を背けることはできません。
だからこそ、医療、介護、福祉において人材育成が必要なのだと思います。このたび大学院に入学してよかったのは、まずこの法人を立ち上げるきっかけを作れたこと、そして一緒に取り組む仲間ができたことです。
管理職と一般職では、同じケアマネジャーにも関わらず、ここまで思考の差があるのです。
現実を見ながら、実現すべきことを追い求めるというこの双極性が重要なのですが、まあこれがそう簡単ではありませんからね・・・
幸い、40代男性ケアマネジャーも管理職に昇進するようで、これまでとは思考を変えなければならない現実に直面するはずです。
収支は絶対必要で、目を背けられない現実です。
学ぶっていいですね。
それでは。
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