yousuke tsukamoto

2023年9月15日3 分

『訪問看護ステーション新規開設で注意すること』

最終更新: 5月11日

おはようございます。

Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。

本日は『訪問看護ステーション新規開設で注意すること』について私見ではありますが、経営的観点を含めてお話できればと思います。

今回は訪問看護ステーションの新規開設時の注意点ですが、訪問看護ステーションに関わらず、すべての事業、ビジネスに共通する大切なことは、結論として”資金繰り”です。

何をいまさら・・・と分かっている方もいらっしゃると思いますが、実は非常に大事なことなのです。

以前、私は当ブログにおいてお金も大事だが、想いが大切だ!と言い放ったことがあります。

それも当然大事なことなのですが、やはり先立つものは・・・ということで資本主義の世の中で生き抜くには、資金というのは本当に大切なのです。

訪問看護ステーションを新規で開設する場合のほとんどは、病棟で働いていた病院の看護部長、看護副部長、あるいは訪問看護ステーションで働いた経験のある看護師が、新たな門出として地域医療、地域介護を良くするために経営を始めます。

つまり、誰でもみんな”初めての経営者”なのです。

これまでは、雇用されている立場として、そして専門職として自分の給与と生活、患者や利用者へ視点を合わせればよかったのですが・・・

経営者としてデビューすると、先立つものの重要性が本当によく分かるのです。

訪問看護ステーションを新規で立ち上げる場合は、最初に500万円から1000万円を政策金融公庫から融資を受けることができます。概ね1000万円は可能です。

最も注意すべきなのは、新規立ち上げ時に融資されるこの1000万の使い道なのです。ここが最も重要です。

なぜなら、訪問看護ステーションの集客は思ったよりも苦戦することが多いからです。開業すれば自動的に集客できることなく、自らが経験のない営業活動を実施しなければならず、途中で挫折する人も多いのです。

また、訪問看護ステーションで利用者を獲得しても、国保連に請求して実際に収入を得るのは、請求の2か月後なので、2ヵ月間は無収入なのです。

例えば、こんな感じです。

開業:4月

営業:4月、5月、6月

契約:7月

収入:9月

これです!4月に開業して、3ヵ月間の営業活動を経て7月に契約しても、収入が入るのは5か月後の9月なのです。

ということは、最低でも6ヵ月間の運転資金が必要になります。

管理者  :40万

訪問看護師:30万

訪問看護師:30万

家賃   :5万

車リース :6万(リース)

光熱費  :1万

合計   :112万円(1ヵ月あたり)

112万円×6ヵ月=672万円です!

さらに初期費用として、敷金やネット接続、システム利用料なども含めると6ヵ月間で700万円は必要です・・・

6か月後には融資の返済も始まりますから、無収入で運営できるのは8カ月程度ですね。

どうでしょう。

想いも重要ですが、やはり先立つものは資金です。

最初にどれだけ節約するかによって、経営継続の命にかかわるのです。

訪問看護ステーション新規開設の注意点は、改めて”資金繰り”なのです!!

ぜひ参考にしてください。

それでは。

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FukushiVisionGroup株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティング

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